外資コンサルになるために英語は必ずしも必要ではないのですが、身につけておいて損はないスキルです。
最近では、外資だけでなく日本の企業でも英語力を重視し、その指標がTOEICの点数であることが非常に多いですよね。
TOEICの勉強は多くの人が経験していることかもしれませんが、その前に「英語ができる」とは、一体どういうことなのかを知っている人は少ないのではないでしょうか。
まずは、そこを理解するところから始めてみましょう。
「英語ができる」とは、以下の4つの技能が満たされていることを指します。
- 英語を聞くことができる。(Listening)
- 英語を読むことができる。(Reading)
- 英語を書くことができる。(Writing)
- 英語を話すことができる。(Speaking)
この4つができて、初めて「英語ができる」状態と言えます。
その中でも実は、「聞く」と「話す」ができれば、日常会話だけでなく、ビジネスでも少しは通用する場面も出てきます。
人間の子供も、読んだり、書いたりするよりも先に、聞いたり、話したりすることが先にできるようになります。
基本的に聞ければ、読めますし、話せれば、書けます。
では、その「聞く」と「話す」がどういう仕組みで成り立っているのかを解説します。
「聞く」と「話す」の仕組み
英語を耳で聞いて、口から話すためには、大きく5つ機能があります。
「聞く」という動作は、2つの機能で成り立っています。
- 音声知覚
- 意味理解
また「話す」という動作は、3つの機能で成り立っています。
- 概念化
- 文書化
- 音声化
この5つの機能を鍛えることで、英語を聞いたり、話したりすることができます。
これに加えて、知識のデータベースを充実させることで、より多くの英語を聞いたり、話したりすることができるようになります。
次は、この5つの機能を詳しく見ていきましょう。
音声知覚
聞こえてきた英語を正確に単語として正確に聞き取る機能です。
「でぃすぃざぺん」→「This is a pen.」と聞き取ることができる
意味理解
単語の意味を理解する機能です。
「This is a pen.」→「これはペンだ」と理解することができる
また理解するときに、「これはペンだ」という日本語で理解するのではなく、「ペン」のイメージを頭の中で思い浮かべて理解すると、英語から日本語に頭の中で変換せずに理解できるので、素早くアウトプット(話す/書く)をすることができます。
概念化
これはほぼ意味理解と同時に行われます。
すでに私たちには、日本語がインストールされいますので、私たちの概念は日本語で構成されています。
日本語で理解した内容を抽象化したものが概念ですので、英語で理解した内容をその概念と紐づけることを言います。
ですので、英語の意味理解ができれば、ほぼ自動的に概念化ができます。
文書化
これは、意味を理解し、概念化した内容を、正しい単語を、正しい順番で並べることです。
これには、単語と文法の知識が必要です。
知識データベースの充実と比例して、文書化できる内容も多様になります。
音声化
これは、文書化した内容を正しく発音することです。
単語と単語の音のつながりであったり、時には発音しない音があったり、単語のアクセントなどを正しく知って、発音できることが重要です。
こういう発音に関しても知識データベースと訓練で補うことができます。
知識データベース
これは機能ではなく、各機能をよりうまく動かすための材料です。
知識データベースは、主に以下の内容です。
- 単語
- 文法
- 例文
- 発音の知識
これらの数を充実させていくことで、様々な場面で「英語ができる」ようになります。
「英語ができる」を正確に理解する
TOEICの点数をとったら英語ができるようになる!
海外に行ったら英語ができるようになる!
と思っている方も多いですが、まず「英語ができる」とはどのような状態なのかを正確に理解することで、自分が今、英語ができるようになるためのどの機能を鍛えているのかが明確になり、勉強内容にも意味を見出すことができます。
「英語ができる」ための一歩目として、紹介した5つの機能を頭の隅に置いてみてください。
- 音声知覚:音を単語、文章として理解できる
- 意味理解:単語、文章の意味を理解できる
- 概念化:単語、文章の意味をイメージできる
- 文書化:正しい単語を正しい順番で並べることができる
- 音声化:単語を正しく発音できる
以上です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。