外資系のコンサルティングファームに入社を検討する場合、必ずと言って良いほど、英語力について考えますね。
外資系ということもなり、海外資本の会社のため、英語力が当たり前に必要になってくると思われています。
しかし、実態はかなり異なりますので、私が見た実情を書いていきたいと思います。
実際はこんな感じです。
- 新卒採用の場合、明確な基準(800点以上など)が定められているファームもある。
- 中途採用の場合、グローバルなプロジェクトに携わりたい場合は、800点以上が必要。
- 国内で、日本語のプロジェクトで良い場合は、TOEICのスコアは重視されない。
Contents
新卒採用の内定者の75%以上がTOEIC800以上のスコアを持っている
BIG4の一つであるデロイトトーマツコンサルティングでの新卒での内定者のTOEICスコアの割合ですが、内定者のうち75%以上がTOEIC800以上のスコアを持っているというデータがあります。
これは、明らかに採用基準としてTOEICのスコアを重視していることが分かります。
Big4の中で、さらにデロイトトーマツコンサルティングとなると、TOEICの点数で足切りような採用方法をとっても、十分に求める人材が集まってくるためできる方法だと思います。
これはデータが示す、事実でもあるので、新卒で外資系コンサルティングファームを目指している人は、これぐらいの点数が必要であると認識した方が良さそうです。
あくまで英語はオプション
と言いつつも、英語はあくまでその人のスキルのうちの一つであり、オプションだと私は考えています。
もちろん、英語ができると海外のファームや、グローバルに展開している大企業のプロジェクトに携わることができるかもしれませんが、そもそものビジネススキルや、人としての魅力、コミュニケーションスキルがないことには、いくら英語ができたからと言って、恐らく採用はされないでしょう。
これらの基本的なスキルの上に英語というスキルがあって初めて、英語ができることが活きてくると思います。
現に私の友人は、英語が全くできない状態で、マッキンゼーに新卒で入社しました。
マッキンゼーは、入社の筆記試験から面接まで全て英語で実施されているので、それに耐えうるレベルの英語力はあったと思いますが、帰国子女でもないし、留学経験もない、純ドメスティックな人です。
(入社後は、英語力を鍛えるためにアメリカのオフィスに飛ばされていましたが…笑)
中途採用は英語より業務実績を重視
中途採用は、英語力よりも当然、それまでの業務実績が重視されます。
もちろん、その人が前職で、英語を活かした業務を行い、グローバルな領域で活躍していたのなら英語力をアピールしても問題ありません。
中途採用の場合、その人がいた業界、業種で身に付けたスキルや、上げてきた実績を評価します。
中途採用で外資系コンサルティングファームに入る場合、TOEICの点数は不要です。
実際はスキルとマッチしたアサインがされる
晴れて、外資系コンサルティングファームに入社した後は、英語ができない人をグローバルな案件にアサインすることはありません。
中途採用の場合は、その人が活躍できるプロジェクトや、直近で獲得できそうな案件にアサインできそうという観点で採用します。
そのため、TOEICの点数が低かったり、ビジネスで活かせる英語力がない場合は、英語が必要なプロジェクトにはアサインされません。
必要に応じて英語力をアピールすれば良い
英語力が必要になる場面というのは、ビジネスマンをしていると出てくる場面が必ずあります。
必要になったときに獲得すれば良いスキルだと思います。
簡単にまとめると以下です。
外資系コンサルティングファームに入社するタイミングによって、必要な英語力は違います。
新卒採用 | TOEICの点数を800以上取っておくと有利 |
---|---|
中途採用 | TOEICの点数は不要 |
以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

