外資コンサルは、プレゼンテーションがうまいと言われます。
プレゼンテーションとは、パワーポイントの資料を使いながら、説明をしたり、多くの聴衆の前で講演をしたりすることです。
もちろん、はじめから全員がプレゼンがうまいわけではないです。
コンサルタントがプレゼンがうまくなるには、しっかりとした理由があります。
- プレゼンテーションの資料が整理されている
- プレゼンテーションの機会が非常に多い
コンサルタントがプレゼンテーションをする際には、コンサルタントが話しやすいように、説明しやすいように資料を構成します。
それに沿って、話すので、プレゼンをする方もつまることなく話すことができ、聞いている方も非常に聞きやすいプレゼンテーションになります。
また、コンサルタントには、プレゼンの機会が非常に多くあります。
最初は、打合せの一部分で喋るところから始まりますが、最終的な会社を代表して、イベントに登壇して何百人の前でプレゼンする場面もあります。
さらに詳細を見ていきましょう。
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プレゼンテーションの資料が整理されている
コンサルタントのプレゼン資料は非常に整理されています。
整理されているとはどういうことか。
それは、資料の目的が明確であり、伝えたいメッセージが定まっていることです。
また、説明の順番が論理的で、聞いている側に疑問の余地を残しません。
資料の目的が明確
資料の目的が明確というのは、この資料を見て、聞いてくれた人に、どんな行動をとってほしいのか、がはっきりしているということです。
コンサルタントが作る資料の冒頭には、だいたい資料が作られた目的が記載されています。
そこを聞き手と共有することで、お互いの目的(ゴール)がぶれることは少なくなります。
伝えたいメッセージが定まっている
聞き手と共有した目的にそって、聞き手に一番伝えたいメッセージがあります。
それがしっかり定まっていることで、資料全体の方向性がぶれません。
資料にそって、プレゼンをするので、プレゼン全体に一貫性が出て、聞いている方も聞きやすい内容になります。
例えば、こんな形です。
- 目的:現状の社内規程(ルール)の変更を承諾してもらう。
- メッセージ:現状の社内規程(ルール)では、更新されたガイドラインに準拠できず、ビジネスに影響を及ぼす。
目的を果たすために、最も伝えたい内容が定まっていることが、良いプレゼンをする上で非常に重要です。
説明する順番が論理的に整理されている
最も伝えたいメッセージを伝えるための、サブトピックを論理的に、聞き手が理解しやすい順番に並べています。
メッセージ | 現状の社内規程(ルール)では、更新されたガイドラインに準拠できず、ビジネスに影響を及ぼす。 |
---|---|
サブトピック1 | 更新されたガイドラインの内容 |
サブトピック2 | ガイドラインを満たさなかった場合のビジネス影響(〇〇円の売上が下がる見込みなど) |
サブトピック3 | 更新後のガイドラインと比較した場合の現状の社内規程(ルール)の不足点 |
サブトピック4 | 現状の社内規程(ルール)を更新するスケジュール案 |
このように、最も伝えたいメッセージを伝えるために、補足情報を加えることで、よりそのメッセージの重要性を際立てせるような構成、順番になっています。
プレゼンテーションの機会が非常に多い
コンサルタントは、事業会社の社員と比べて、非常にプレゼンテーションの機会が多いです。
資料の作成から、その資料を用いた説明(プレゼン)まで、すべて自分で行います。
そのプレゼンの回数が多いため、知らない間にどんどん上達しています。
クライアントへ向けたプレゼンから、社内の勉強会、または、イベントでの講演など、様々な形で人前で話すという機会に恵まれています。
週に2~3回はクライアントへのプレゼン
これは最も多いプレゼンの機会です。
コンサルタントは、だいたい週に1度、クライアントとの定例会と持っています。
その他に、適宜必要に応じて、クライアントと打合せを行うので、週に2回~3回は、10分~15分のプレゼンをして、10分程度の質疑応答をやっていることになります。
これによって、クライアントがどこに疑問をもち、どういった資料構成にした方が理解しやすいのかの試行錯誤を繰り返しながら、自分のプレゼンテーション能力を上げることができます。
社内での勉強会の講師
コンサルティングファームでは、先進的なプロジェクトや、社内に共有すべきナレッジがあれば、それに携わっていたコンサルタントが講師となり、勉強会を開きます。
10名~30名程度のコンサルタントを集めて、大きめの会議室などで話します。
聴衆が多くなり、プレゼンテーションっぽくなります。
イベントでの登壇やプレスリリースでの説明
最後はイベントでの講演です。
これは、完全に社外の大人数の聴衆に向けたプレゼンテーションです。
ファーム内で、あるトピックの専門家として知られている人、〇〇と言えばこの人!と言ったコンサルタントが講演をします。
こういうコンサルタントは、クライアントへの説明の機会から、社内の勉強会の機会で場数を踏んできているので、イベントで登壇しても非常に慣れた雰囲気でプレゼンができます。
多くの人に目の付く場で、うまいプレゼンができるのは、その陰に隠れた多くのプレゼンの機会があったからなんですよね。
資料の構成とプレゼンの場数で洗練されている
コンサルタントのプレゼンテーションがうまい理由は以下の2つです。
- 伝わりやすい資料構成
- プレゼンの経験値が高い
コンサルタントにとって、プレゼンテーションのスキルは必須です。
誰でもうまいプレゼンテーションができるわけではないですが、うまくなる環境は用意されており、自分の努力次第で、多くの人の前で自分の経験や知識を披露することができるのもコンサルタントの醍醐味です。
以上です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。