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【コンサル面接対策】ケース面接とは?事前の対策と練習が通過のポイント

外資コンサル(外資系のコンサルティングファーム)を就職先の候補として検討している人は、必ず目にするであろうケース面接について解説していきます。

新卒採用であろうと中途採用であろうと、面接時にケース面接を実施しているファームは多いです。

この記事では以下のことについて解説します。

ケース面接とは??
  • ケース面接とは「フェルミ推定」+「解決策」である。
  • ケース面接にぶっつけ本番で対応することはほぼ不可能
  • ケース面接は事前に対策することで通過できる

それでは詳しく解説していきます。

ケース面接とは

ケース面接って初めて聞く人は、何のことかよく分からないと思います。

私も初めて聞いたときは「ケース」の意味が分からなくて、何か入れ物を使ってやるんだろうか?みたいなことを考えていました。

当たり前ですが、実際は全然違いました。
実際のケース問題の例を見た方が早いので、問題例を挙げます。

ケース面接とは…
ある数値を概算(推定)した上で、具体的な問題に対する打ち手を考えるような質問がされます。

【質問例】

  • 渋谷駅前にあるタピオカ屋の売上を3倍にするにはどうしたら良いでしょうか?
  • あなたの水泳部の部員を2倍に増やすにはどうしたら良いでしょうか?
  • 北海道の観光客を増やすにはどうすれば良いでしょうか?

こんな質問が面接中の会話の中から、いきなり出題されるわけです。

例えば、学生の時に頑張ったこととして、水泳部に所属し、タイムを上げるために頑張ったという話をしたとします。
すると、面接官からいきなりこんなことを聞かれるわけです。

じゃあ、あなたの水泳部の部員を2倍に増やすにはどうしたら良いと思いますか?

何も知らないと「( ゚д゚)ポカーン」となりますよね。

まず、この段階で「あ、これはケース面接だ!」と気付いて、頭を切り替える必要があるわけです。

ケース面接の基本的な回答の仕方

突拍子もない面接官からの質問が、ケース面接であることを把握することができたら、次は面接の答えを作らなくてはいけません。

何も考えずに、思い付きで回答すると「新入生に対してビラを多く配る!」みたいな元気な回答になってしまいます。

ケース問題は、基本的には回答の手順があるので、それに従っていくとスムーズに回答できます。

  1. 数量を推定する。
  2. 数量の中から問題点を決定する。
  3. 解決策を検討する。

フェルミ推定 – 該当する数量を推定(試算)する

フェルミ推定という新しい言葉が出てきたので、簡単に紹介します。

フェルミ推定とは、実際に調査するのが難しいようなとらえどころのない量を、いくつかの手掛かりを元に論理的に推論し、短時間で概算することを指す。
コンサルティング会社や外資系企業などの面接試験で用いられることがある。

出典 : Wikipedia

要は、一見「そんなん知らんわ!」というような数を、論理的(ほぼ屁理屈w)な要素をかき集めて、計算して出すという行為です。

今回の場合は、自分が所属していた水泳部の部員数なので推定するまでもないですが、普通はもっと抽象的な数を推定する必要があります。

  • 「東京都内にあるマンホールの総数はいくらか?」
  • 「地球上に蟻は何匹いるか?」
  • 「アメリカのシカゴには何人(なんにん)のピアノの調律師がいるか?」

外資系のコンサルティングファームの面接では、10分~15分でこの数字を推定するロジック(計算式)を組み立てる必要があります。

数字から問題点を決定する

面接官の質問内容から、対象とする数字を推定しました。
次は、その数字の中から、面接官に求められている目標(今回の場合は、部員数を2倍に増やすこと)を達成するために、必要な要素を決定します。

部員数を以下のように分類しました。

  • 3年生 : 5人
  • 2年生 : 10人
  • 1年生 : 10人

この場合、合計は25人なので、2倍にするには50人にする必要があります。

さらに、この各学年の部員が水泳部に入った経路の割合を仮定します。

  • 同じ高校の水泳部の後輩:70%
  • ビラ配り:20%
  • その他:10%

これに正解はないので、ある程度仮決めする勇気が必要です。

ここで、同じ高校の水泳部の後輩は、声をかけた場合に非常に高い割合で入部していることが分かります。
しかし、同じ高校の後輩で、同じ大学に入ってくる人数は限られているため、ここを強化してもすぐに頭打ちになります。

なので、ビラ配り(新規獲得)からの入部割合が低いことが問題であると設定します。

問題点から解決策を論理的に導き出す

上記で「問題点」は、「ビラ配りからの入部率が低いこと」と定義しました。
今のビラ配りの入部率(20%)では、25人が入部するまでに125人(= 25人 ÷ 20%)にビラを配る必要があります。

1年生が主体で配るとして、1人12~13人にビラを配ることになります。
しかし、現状20%のパーセンテージを上げることによって、ビラを配る稼働も少なくなります。

ビラに普段の水泳部員の練習風景やインタビュー記事などを印刷することにより、入部後のイメージを明確にすることにより、入部率が高くなるビラを配ることを解決策とします。

最後はかなり無理矢理感がありますね(笑)

要するに、全体感から要素分けし、要素の中の問題点を定義し、その問題点に対して解決策を検討するという流れで回答をしていきます。

ケース面接をクリアするための事前準備

ケース面接の大前提として、全体の数量を推定する能力が求められます。
つまり、フェルミ推定ができないとケース面接に太刀打ちすることができません。

なので、まず第一にフェルミ推定をできるように練習しましょう。

フェルミ推定とは何なのか?から知りたい方は、「地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」」から読み進めていくことがおすすめです。

上記で基本を習得した後は、練習に移っていきます。
練習に最適なのは、以下の2冊です。
現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート
東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート

基本的には、上記3冊を読み込んで練習を重ねることで、ケース面接に対応することができます。

そもそもケース面接ってなぜやるの?って思う方は、【コンサル面接対策】採用担当が解説 | ケース面接をやる理由とは?も合わせて読んでみてください。

以上となります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。