コンサル全般

外資コンサルには学歴が必要なのか検証してみた

「外資コンサルになるには学歴が必要になのか」という質問は、コンサルを受けようと思った人なら必ず考える問題だと思います。

この問いには様々な立場の人が、それぞれの考えを踏まえて回答していますが、私もこの問いについて回答しておこうと思います。

結論は、「コンサルを受ける時点で、学歴以外の実績があれば、学歴は不要」です。

「学歴が必要になのか」を言い換えると、
「東大、京大卒とか早稲田、慶應といった名だたる大学を卒業していないと、コンサルタントにはなれないのか」
となると思います。
企業側から見ると、上記のような大学を卒業しているというのは、一種の「資格」を持っていると見なしています。
(TOEIC700点とか、公認会計士とかと一緒と考えてください。)

つまり、受験勉強という営みの中で、〇〇大学卒という資格は、ある一定以上の情報処理能力(正確に読めて、正確に書ける)があると、無条件に認めてもらえるということなのです。

上記のことを前提に、詳細を説明していきます。

新卒でコンサルを受ける場合は、学歴が必要

大学を卒業して、新卒でコンサルを受ける場合は、学歴が必要です。
これは、多くの学生の場合、学歴以上に企業に認めてもらえる実績がないことがほとんどだからです。
良く学生が自己PRや、学生時代に頑張ったことで、サークルの会長をやって組織をまとめたとか、そういったレベルの経験では、学歴以上にアピールできるような経験にはなりません。
留学経験も単に、TOEIC700以上とほぼ同じ価値しかないと考えてもらって大丈夫です。
学生時代に起業して、VC(ベンチャーキャピタル)などから資金調達をしたなどの経験があれば、そのレベルで初めて学歴を超えてくるような実績になります。
つまり、ほとんどの学生の場合、新卒で外資系のコンサルタントになるには、ある程度の学歴が必要です。

戦略系コンサル 東大、京大、一橋、慶應、海外大学、MBA卒など
総合系コンサル 国立、早慶上智、MARCH以上
IT系コンサル 国立、早慶上智、MARCH以上

各カテゴリにおける新卒入社の大学分布は上記の表のようなイメージです。
ですので、新卒で外資系のコンサルティングファームを目指す場合は、最低でもMARCH以上の大学を卒業しておくと入社できる可能性が高まります。

中途採用でコンサルを受ける場合は、実績が重視される

新卒と違って、中途採用でコンサルティングファームを受ける場合は、学歴以上に、前職での実績が重視されます。
例えば、テクノロジー(IT)に関するコンサルティングファームを受ける場合には、前職でSIerでプロジェクトマネージャーを任せており、大規模なシステムの導入に携わっていたなどの経験は非常に重視されます。
また、前職で、アパレル業界での業務プロセス改善などの経験がある方は、リテール業界に関するコンサルティングファームの部署を受けると非常にウケが良いでしょう。
このように、中途採用の場合は、受けに来た方の前職での実績(パフォーマンス)を非常に重視します。
中途採用の面接で、学生字体に頑張ったことなんて絶対に聞きませんからね。
新卒でどこかの事業会社に入社し、そこで実績を積んでコンサルティングファームにチャレンジする方は非常に多いです。
中途で採用された方の学歴を見てみると、本当に様々(MARCH以外の大学からの方も多くいる)になっています。
これは私が所属している社員録を見た結果ですので、信じるか信じないかはお任せします。

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新卒、中途に関わず、ベースは地頭の良さを見ている

これまで、学歴の有無について話してきましたが、基本的には、その人の地頭の良さを見ています。
新卒採用の場合は、ある程度、学歴でスクリーニングしても、最低限必要な採用人数は確保できるので、結局、新卒時点では学歴が必要です。
中途採用の場合は、上記で示した実績を出すために、その人がどのような工夫をしたことで、その実績を達成できたのかを示す必要があります。
地頭の良さとは、普通の人が普通のことをして、普通の結果を出したのではなく、自称突出した結果(実績)を出したと言っている人が、どのような思考回路と行動をすることで達成したのかを語ることで、伝えることができます。
(学生の場合は、高学歴であることが、すでに突出した実績になっており、総じて高学歴になる人間の行動は基本的に決まっているので、結果(学歴)だけを見て、あとは面接でコミュニケーション能力があれば、最低限は合格となる。)
ですので、中途採用でコンサルティングファームを受けるときは、単なる実績でマウントしても意味はないので、その実績を出す上で、自分がどのような思考をしたのかまで含めて伝える必要があります。

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まとめ

ここまで学歴が必要なのか、不要なのかを話してきましたので、まとめます。

  • 新卒採用の場合は、学歴が必要
  • 中途採用の場合は、実績が必要

中途採用で受ける場合は、以下のポイントに注意してください。

実績だけではなく、実績を出すまでの過程を重視

以上となります。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

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