外資コンサルと一括りで言っても、ファームによって、提供しているサービスは様々です。
各ファームの違いを知るためには、そのファームがまず、どのカテゴリのファームなのかを知ると分かりやすいです。
ファームは以下のようにカテゴリ分けされます。
戦略系 | 企業経営上の課題を解決するための戦略策定やアドバイスを行う |
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総合系(業務系) | 戦略、会計、人事組織、SCM等の総合的なアドバイスを行う |
IT系 | システム導入による業務効率化に関するアドバイスを行う |
財務系 | M&Aや財務に関連した課題解決に特化したアドバイスを行う |
その他 | 人事系、再生系、医療系、シンクタンクなど |
コンサルティング業界を知るためには、まず上記のカテゴリを理解するところからがスタートです。
Contents
戦略系コンサルティングファーム
企業が直面する経営上の課題を解決するための戦略策定やアドバイスを行うことを主要業務としているコンサルティングファームを、戦略系コンサルティングファームと呼びます。
クライアントのグループ経営戦略、中長期の成長戦略など会社全体の経営課題を解決するための戦略策定支援を行います。
また、新市場参入戦略、新規事業戦略、新製品開発戦略、人事戦略、マーケティング戦略、IT戦略などといった一部の事業や機能別の課題を扱うこともあります。
戦略系コンサルティングファームのコンサルタントの費用は非常に高いため、戦略系に依頼ができる企業は限られます。
そのため、クライアントの多くは、日本を代表するような大企業の場合が多いです。
戦略系コンサルティングファームに分類されるファームの例は以下の通りです。
- アクセンチュア(戦略)
- アーサー・D・リトル
- ATカーニー
- ベイン・アンド・カンパニー
- PwCコンサルティング(Strategy&)(旧ブーズ・アンド・カンパニー)
- ボストンコンサルティンググループ
- コーポレイトディレクション
- ドリームインキュベータ
- マッキンゼー
- ローランドベルガー
総合系コンサルティングファーム
総合系とは、どの名の通り、企業の様々な課題を総合的に解決するコンサルティングサービスを提供しているコンサルティングファームです。
戦略系の課題よりは、課題の内容が個別具体的になってくることと、クライアントの業界の特徴も鑑みて、課題解決に取り組む必要があります。
そのため、総合系コンサルティングファームの組織は、業界(インダストリー)と機能(戦略、会計、人事、SCM、テクノロジーなど)の2軸に分けて構成しているところが多いです。
コンサルタントも業界側の組織と、機能側の組織のどちらかに配属されます。
業界側に配属された人は、その業界のしきたりや、プレーヤー、特徴などを深く知っていくことになり、業界の専門家としてのキャリアを歩みます。
(製造、小売、医療、サービス、インフラ、広告など)
機能側に配属された人は、会計や人事、サプライチェーンマネジメント等の機能の専門家としてのキャリアを積みます。
機能側は特に業界を問わず、機能に関する専門家として、業界側のコンサルタントと組みながら、クライアントへのコンサルティングを実施します。
総合系コンサルティングファームに分類されるファームの例は以下の通りです。
- デロイトトーマツコンサルティング
- アビームコンサルティング
- アクセンチュア
- PwCコンサルティング
- KPMGコンサルティング
- EYアドバイザリーアンドコンサルティング
IT系コンサルティングファーム
IT系コンサルティングファームは、企業の業務効率化を図るために、業務の一部もしくは全てをシステム化する際の要件定義等の実行支援を主なサービスとしています。
総合系のコンサルティングファームの一部のサービスとして含まれることも多くなってきました。
最近では、総合系のファームが取り扱う課題のソリューションも最終的にはITの利活用に向かう場面も多くなってきていることが要因です。
ですので、上記の総合系コンサルティングファームがIT系コンサルティングファームも兼ねていると考えて大丈夫です。
一部、本当にITに特化したファームがあるので、具体例を以下に示します。
- ガートナージャパン
- フューチャーアーキテクト
財務系コンサルティングファーム
M&Aや財務に関連した課題解決に特化したコンサルティングファームを、財務系コンサルティングファームあるいはFAS(ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス)と呼びます。
この分野も総合系コンサルティングファームのbig4が抱える監査法人が大手です。
- PwC(あらた監査法人)
- EY(新日本監査法人)
- デロイト(監査法人トーマツ)
- KPMG(あずさ監査法人)
その他のコンサルティングファーム
その他には、人事系、医療系、シンクタンクなどというカテゴリー分けされるコンサルティングファームがあります。
業種で見ると、何をコンサルしているのかが分かる
このように業種で見ると、自分が知っているコンサルティングファームが、どの系統のファームなのかを整理することができます。
そして、具体的にどのファームがどんなことをメインの業務としているのかも理解することができます。
外資系のコンサルタントを目指す場合は、まずは本記事に記載された内容を知ることが業界研究の第一歩になると思います。
以下の記事も良ければ参考に見てみてください。
以上です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。