外資系コンサルタントになるために必要な資格はありません。
もちろん、あるに越したことはありませんが、特別な資格がないと外資系コンサルタントになれないというものはありません。
コンサルタントは基本的に学歴も高くて、勉強が得意な人も多いので、資格を持っている人も多いです。
しかし、これは資格を持っていたから採用されたわけでないです。
これまでの業務での実績や、その人の考え方がファームにとって、有益であり、パフォーマンスを発揮してくれるであろうと判断されたので採用されています。
資格の勉強より、実績を作ろう!
もし、外資系コンサルタントになるために、何かしらの資格の勉強を始めようと思っている人がいれば、まずは、現状の業務でアピールできる実績を作ることに全力を注ぐべきだと思います。
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資格はあくまでオプションであり、重要なのは実績
資格は、あくまでもその人のキャリアのオプションでしかありません。
資格を持っていることは当然アピールにはなります。
専門的な知識を持っていることは、当然持っていない人よりも有利ですし、クライアント先への信頼も上がるでしょう。
しかし、それはあくまで知識を持っていることの証明であって、その人が何かをなし得る人かどうかの証明にはなりません。
コンサルタントの業務は非常に複雑です。
そして、必ずしも正しい答えがあるものではありません。
資格の知識は、業務をする上での指針にはなるかもしれませんが、クライアントにとって、正しい知識だけから出たアウトプットが、必ずしも良いものになるとは限りません。
やはり、どんなに取得率が低い、難しい資格を持っていたとしても、クライアントが抱える真の課題を見つけ出し、それを解決する視点や、方法を検討し、伝えることができないことには、コンサルタントとしては使い物にならないでしょう。
戦略系コンサルはMBAを持っていると入りやすい
コンサルティングファームには、戦略系、総合系、IT系などのカテゴリがあります。
その中でも特に戦略系のコンサルティングファームを志望している人は、MBA(経営学修士)を持っているとかなり有利です。
マッキンゼーなどの戦略系コンサルティングファームは、新卒で採用したコンサルタントに対して、入社して2、3年経った頃に海外の有名大学院でMBAを取得を目指すようなキャリアサポートを行います。
大企業のグローバル戦略や事業戦略を検討していく上では、一度体系だった経営学の知識を学ぶ必要があるのかもしれません。
また、大企業の幹部クラスとなれば、MBAを持っている人が多いです。
クライアントがMBAを持っているにも関わらず、コンサルタント側がMBAを持っていないとなると、コンサルを頼む側としても不安が残ります。
戦略系のコンサルティングファームへの入社を希望している方は、MBA(特に海外トップ10)の取得を目指さないと難しい印象です。
戦略系コンサルティングファームにはMBAがあると有利
資格は不要だと言っていますが、戦略系のコンサルティングファームは例外だと考えてください。
総合系コンサルには、資格は不要
戦略系とは違い、総合系のコンサルティングファームに入社を考えている人は、特に資格はいりません。
私自身も特に資格は持っていませんが、総合系のコンサルティングファームから内定をもらっていますし、プロジェクトでも良い評価をもらっています。
総合系のコンサルティングファームで働いていて、資格の必要性は特に感じていません。
名刺に書けるような資格を持っていると、初対面のクライアントへのフックにはなりますが、そこだけです。
資格の名称が、英語の略称で書かれている場合も多いので、知らない人が見たらフックにもなりません(笑)
監査法人には公認会計士資格を持っている人は多い
総合系の中でも、Big4に代表されるような監査法人での業務を志望されている場合は、公認会計士などの資格は必要になるかもしれません。
実際に、監査法人のコンサルタントは、公認会計士や、米国公認会計士(USCPA)の資格を持っている人は非常に多いです。
業務が非常に特殊な関係もあり、監査法人も例外だと考えて良いでしょう。
業務コンサルティングに資格はいらない
総合系の中でも業務コンサルティングをしているコンサルタントには、資格は不要です。
ビジネス系の資格だと以下が代表的です。
- 日商簿記
- TOEIC
- FP
- 中小企業診断士など
IT系の資格だと以下です。
- ドットコムマスター
- CCNA, CCNPなどのCisco系の資格
- ITパスポート
- 応用情報技術者など
同僚のコンサルタントでこれらの資格を持っている人は、ほとんどいません。
コンサルタントになってから、体系的に知識を得るための方法として、資格の勉強をしている人はいますが、コンサルタントになろうとして資格の勉強をしていた人は、いないと言って良いでしょう。
転職のために資格の勉強しているなら、実績をまず作ることが大事
外資コンサルを目指していて、転職を考えているのであれば、まずはアピールできる実績があるかを考えてみてください。
外資コンサルになろうとして、そのためには、難しい資格が必要だと考えているのであれば、一旦手を止めて大丈夫です。
- 総合系コンサルを目指す場合は、まず実績!
- 戦略系の場合はMBA取得も検討する
- 目の前の業務で実績を上げることを最優先する!
まずは、今の会社で、自分の立場で、何を実績としてアピールできるかを整理することが最も重要です。
何度も言いますが、コンサルタントの仕事は、問題を発見し、解決する方法を提示、もしくはクライアントと一緒になって解決していくことです。
コンサルタントとしての資質をアピールできるような実績がある場合は、それをぜひアピールしてください。
もし、ない場合は、今の業務で語れるような実績を作りましょう。
資格の勉強をしている暇があれば、今の業務に全力で取り組むことがまず第一です。
以上です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。